日々の黙想
日々の黙想
さそりの鞭と砕かれた王国

蠍の鞭と砕かれた王国

一つの王国が、一人の若者の舌先に、危うくぶら下がっていました。偉大な父の影の下、初めて王冠の重さを実感するレハブアム。彼の前には二つの道が分かれていました。一つは知恵のささやきへ、もう一つは傲慢の叫びへと続く道でした。

民は、先王の時代に負わされた重荷を少しでも軽くしてほしいと懇願しました。労苦で皺の刻まれた長老たちは、「この民に優しい態度で示し、好意を示し、優しい言葉をかけるるなら、彼らはいつまでもあなたに仕えるはずです」(代下10:7)とささやきました。その声は、乾いた地を潤す川のようでした。

しかし、王と共に育った若者たちは嘲笑いました。「『私の小指は父の腰よりも太い。父は鞭で治めたが、私は蠍で治める』と叫びなさい!」(10:10,11)と。彼らの助言は、すべてを焼き尽くす炎のように甘く、危険でした。

王は、その炎を選びました。彼の口から残酷な言葉がこぼれ落ちた瞬間、堅固に見えた王国に巨大な亀裂が生じました。心を一つにしていた十の部族が背を向けたのです。それは単なる分裂ではありませんでした。信頼が壊れ、期待が崩れ、共に見た夢が粉々に砕け散る音でした。一言の傲慢な言葉が、千の心を引き裂いたのです。

私たちの人生の広場にも、そのような瞬間が訪れます。耳を傾けるべき知恵の声と、自尊心を煽る誘惑の声との間で葛藤する瞬間が。最も強い力は君臨ではなく仕えることにあり、最も鋭い武器は剣ではなく舌先にあることを、歴史は示しています。レハブアムの砕かれた王国は、今日の私たちに問いかけているのです。あなたは今、鞭を手に取るのか、それとも傷を包み込もうとするのか。その選択に、あなたの世界がかかっている、と。

The Scorpion Whip and the Broken Kingdom

King Rehoboam had two choices: listen to wise elders who said, “Serve the people with kindness, and they will follow you forever” (2 Chr. 10:7), or listen to proud young friends who told him, “My little finger is thicker than my father’s waist… I will punish you with scorpions!” (vv. 10-11).

He chose the proud words. In that moment, the kingdom split apart. Ten tribes walked away, and unity, trust, and shared dreams were shattered.

We face moments like this too―when we can follow wisdom that serves, or pride that hurts. True strength is found in serving, not ruling; the sharpest weapon is not the sword, but the tongue. Your choice can hold a kingdom together―or break it apart.

確かな基本技
最も原初的な武器
金の盾から青銅の盾へ
裂け目から息吹が芽吹く
さそりの鞭と砕かれた王国
シェバの発見
繰り返しは古びでない。
立ち返りのひかり
関係回復の空間